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日中戦争が始まった頃と現代の日本には、奇妙に類似する面がいくつもある。物価高騰、軍備増強、自尊心の揺らぎ、外国人蔑視、強い指導者への憧れ、情報統制する政府、戦争を煽るメディア―。破滅に至る道を「正しい道」と錯覚する過ちを繰り返さないために、過去と現在の対比を通じて、我々が取るべき針路を探る。
第一章 物価高と軍備増強、中国敵視という一九三七年の三点セット(日中戦争勃発前の日本人が直面した問題その1:物価高騰日中戦争勃発前の日本人が直面した問題その2:軍備増強 ほか)第二章 なぜ好戦的な世論が日本社会で広がるのか(高市首相の「台湾有事に日本が軍事介入しうる」発言が点けた火日本が戦争の当事国になった時、国民の暮らしはどう変わるか ほか)第三章 戦争容認ムードを創り出す「差別思想」と「自国優越思想」(日本人の差別意識が助長した中国と東南アジアへの軍事侵攻「国体」思想がエスカレートさせた日本国内での外国人蔑視 ほか)第四章 先の戦争の反省を頑なに拒む「保守」主義者たち(なぜ過去の戦争を美化礼賛する者が「保守」と呼ばれるのか国民の犠牲を「崇高な献身奉仕」と見なす価値観の復権 ほか)第五章 メディアと国民が戦争を後押ししたという歴史的事実(「戦争を甘く見る空気」を醸成し続けた新聞・雑誌・ラジオ軍の公式発表を無批判に伝えて国民をだました「大本営発表」報道 ほか)
物価高と軍備増強、中国敵視……。いまの日本には、1930年代とよく似た空気が広がっている。高市首相の「台湾有事」発言以降、急激に悪化する日中関係。日中戦争が勃発し、戦時体制へと移行した1937年と2026年を歴史的に比較検証する!